機上の人
成田空港からカイロ到着までは、14時間30分のフライトだ。
上空から、朝鮮半島や、ゴビ砂漠、カスピ海なんかを見下ろしなが飛んで行く。
窓から広大なゴビ砂漠を眺めながら、
「人間のすんでる都市なんて、ごく一部に過ぎないんだなぁ。」
「人間はちっぽけだなぁ」
なんて当たり前のことを噛み締めながら、感傷に浸っていられたのは一瞬だけで、
フライトは長く退屈だった。
「地球の歩き方」を読み耽るか、寝るか、ボケーっとしているか、それしかやることがなかった。
エジプト航空でアルコール類は出されないのが、私をより退屈にさせた。
カイロ国際空港到着
夜の11時にカイロ国際空港に到着。
カイロは思ったよりも、涼しくてカラッとしていた。長袖の上着が必要なほどだった。
今日はこの時間から、市内まで移動して、宿を探さなければいけないのだ。
宿の予約をしていないことに、不安はあったが、旅の偶然性や、自由度を大事にしたいから無粋な予約をしなかった。
空港でビザを手に入れて、入国手続きを済ませ、両替をし、預けていたザックをピックアップし、空港の外にでる。
カイロ市内へ
エジプト人の「タクシー?」攻撃をかいくぐりつつ、バスターミナルへ向かった。
時間のせいかタクシー業者はあまりいない。
バス乗り場への道を警備員に聞いてなんとかたどり着けた。
356番バスでダウンタウンへ向かおうと思っていたものの、思わぬ盲点が。
数字がアラビア数字しか書いてない・・。読めない。。。
アラビア数字を調べてみたが努力は徒労におわった。最後のバスは11時だったのだ。
ガイドブックに12時までって書いてあったのに。。。
明らかにタクシー業者じゃない怪しげなおっさんが、40ポンド(800円)で乗せってってやるという話を持ちかけてきたので、 30ポンド(600円)まで値切って、おっちゃんに乗せてもらうことにした。
ホテル探し
タクシーの中でおっちゃんが、仕切りに「いいホテルがあるぞ」と進めてくるが、怪しげなおっさんなので誘いに乗らず、タハリール 広場で下ろしてもらって、徒歩でガイドブックで目星をつけていたLialy Hotelに行く。
Lialy Hotelは、地方のエジプト人達も泊まっている安宿で、欧米人のヒッピー風の人たちも結構いた。
空室があり、ほっと胸を撫で下ろす。
とりあえず宿ゲット!!
すでに12:00だったが、カイロは結構夜更かしをする街のようで、近くの酒屋はまだ開いていたのでエジプトのステラビールを買って飲んで、 シャワーも浴びずに眠りにつく。
飛行機であまり寝なかったせいか、すぐに寝付けた。
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